医療機器 検査装置断熱材(両面樹脂インサート成形)

医療用検査装置は安定した温度管理が必須であり、確実な内部温度管理が求められる機器となっています。
その断熱材として、EPS以外にも各種断熱材が使用されています。
事例
医療用検査装置を開発しているメーカー様より、検査装置の取り出し扉を断熱したいとのご相談をいただきました。
取り出し扉の外観は樹脂で覆われ、その中にEPS成形品を組み込み断熱していましたが、組立により製造するため、どうしても樹脂とEPS断熱材の隙間ができてしまいます。その隙間から結露が発生し、凍結・変形の不具合が起きていました。対策としてフォーム材などのパッキン材を追加する事で対応をしていました。
当社では従来より発泡樹脂と樹脂を一体にする技術を得意としていましたが、今回その技術を更に発展させ、両面樹脂に覆われていながら、その隙間に発泡樹脂を充填して成形する樹脂両面インサート成形を開発しました。
これにより、隙間の無い断熱材を実現し、結露や凍結の不具合を解消。温度安定性を確保する機器の開発に役立ちました。
両面樹脂インサート成形品の特長
- 両面樹脂に覆われていながら、その隙間に発泡樹脂を充填し成形する事で隙間の無い断熱材が実現できます。
インサート成形の為、組み立てが不要。結露などの対策で使用される、フォーム材の追加も不要になります。 - 樹脂部品とのインサート成形でありながら、樹脂部品の変形を抑え外観を損ないません。
- 注入ウレタンなどを使用した製法では、ユーザー様側で注入ウレタン工程を設備する必要があります。
本製法では、特別な設備は不要。当社の成形設備で成形し、樹脂と一体にした状態で納入する事が可能です。